東海岸の一部の民主党指導者が、電気料金の上昇を受けて省エネ推進政策の縮小に動いている。これは、光熱費の負担増に直面する有権者に対し、早急な救済策を求める政治的な判断によるものだ。
東海岸の住民は、全米でも最も急激な電気料金の値上げに直面している。これを受け、メリーランド州、ロードアイランド州、マサチューセッツ州などの民主党知事や州議会議員らは、省エネ促進プログラムの削減を提案している。具体的な措置としては、支出目標の引き下げや、省エネ改修の資金源となっている電気料金への付加金の廃止などが含まれる。当局者は、省エネプログラムは本来、長期的には消費を抑えコストを安定させるために設計されてきたものの、今回の変更は月々の出費を即座に引き下げる効果があるとしている。米国エネルギー効率経済評議会(ACEEE)のマーク・クレソウィック氏は、エネルギー効率化は上昇する需要に対応するための最も安価かつ迅速な方法であり続けていると述べた。1973年のオイルショック当時、リチャード・ニクソン大統領が推進した省エネ対策が後に数兆ドルもの燃料費節約につながったという歴史的先例もある。連邦政府の最新データによると、家電や配管の基準だけでも、一般家庭で年間約576ドルの節約効果がある。メリーランド州では、ウェス・ムーア知事が州の排出削減目標を引き下げ、省エネ対策にかかる光熱費支出を削減する法案に署名する見通しだ。ロードアイランド州のダン・マッキー知事は、省エネの払い戻し上限額を年間9500万ドルから7500万ドルに引き下げる案を提示している。マサチューセッツ州の下院議員らは、45億ドルの省エネ予算から10億ドルを削減する法案を可決した。批判派は、これらの措置が長期的にはコストを押し上げることになると警告しており、ある分析ではメリーランド州の顧客に対して差し引き5億9200万ドルの負担増になると予測されている。連邦レベルでは、1月に57人の民主党下院議員が共和党と共同歩調を取り、組立住宅向けの省エネ基準を廃止する法案を推進した。その一方で、「エナジースター」プログラムや「住宅断熱支援プログラム(Weatherization Assistance Program)」への継続的な予算確保など、超党派の支持を得て省エネへの取り組みが続いている側面もある。バージニア州やコネチカット州でも、ここ数週間の間に低所得世帯を支援するための新たな省エネ対策が進められている。