ドナルド・トランプ米大統領は、対イラン作戦中にイスラエルへ向かう米軍機の領空通過をフランスが拒否したことを批判し、米国はこの非協力的な姿勢を忘れないと警告した。フランスは中立の立場を改めて強調し、イスラエルはこれに応じ、パリからの新たな防衛調達を停止する措置をとった。
ドナルド・トランプ米大統領は2026年3月31日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、軍事物資を積載してイスラエルに向かう米軍機の領空通過をフランスが阻止したと非難した。トランプ氏は、「フランスは軍事物資を積んでイスラエルに向かう航空機の自国領空通過を許可しなかった」と書き込み、「『イランの虐殺者』が排除されたというのに、フランスは非常に非協力的だ。アメリカはこのことを忘れないだろう!!!」と付け加えた。
エリゼ宮は今回の批判に対して驚きを示し、この決定は紛争開始以来、フランスが一貫して維持してきた立場に沿ったものだと説明した。エマニュエル・マクロン仏大統領は、フランスは「紛争の当事国ではない」と明言し、ホルムズ海峡の再開に向けた取り組みへの参加も否定している。フランスは3月初旬、イラン関連の作戦に関与しないことを条件に米軍の空中給油機がイストル空軍基地に着陸することは許可していたが、今回の飛行については領空通過を拒否した。スペインが3月30日に紛争に関与する航空機に対して領空閉鎖などの制限措置を講じたのとは異なり、パリはこれまで公式な領空通過禁止政策を発表していなかった。イタリアも米爆撃機によるシチリア島の航空基地使用を拒否している。
これを受けてイスラエルのイスラエル・カッツ国防相とアミール・バラム国防事務次官は、既存の契約は尊重しつつも、フランスからのすべての新規防衛調達を停止するよう命じた。当局は国内生産や「友好国」からの調達を優先する方針である。イスラエル当局者はエルサレム・ポストに対し、イランを標的とした米・イスラエルによる継続的な作戦について語った。
今回の外交上の対立は、イランの軍事施設に対する最近の攻撃など、中東で高まる緊張のさなかに発生した。