2億1000万年前の三畳紀末の大量絶滅期に、北西ヨーロッパでシダ植物のサバンナが大規模な山火事の拡大を助長していたことが、新たな研究で明らかになった。この研究は、気温の上昇と森林の崩壊が、シダ植物自体を燃料源とする長期的な火災活動に結びついていたことを示唆している。研究結果は7月21日付の「Nature Geoscience」に掲載された。
ユトレヒト大学の地質学者が主導する国際研究チームは、英国から採取された全長640メートルのコアサンプルを含む4つの掘削コアの堆積物を調査した。研究チームは化石化した木炭、多環芳香族炭化水素、そして新たに開発されたパリノモルフ暗度指数(Palynomorph Darkness Index)を測定することで、古代の火災活動を追跡した。
データによると、火山噴火や5〜10度の地球温暖化によって森林が崩壊した後にシダ植物が繁茂し、それと一致するように山火事が急増していたことが判明した。シダ植物は火災の後も根系から素早く再生するため、4万年から30万年と推定される期間にわたって繰り返される火災の燃料となった。
ユトレヒト大学のバス・ファン・デ・スクートブルッヘ博士は、「シダ植物は環境の変化に応答しただけでなく、炎をあおる燃料を供給することで、大規模な山火事を繰り返し引き起こした」と述べている。この研究は、気候変動、森林破壊、そして環境に適応した種の存在が重なり、長期的な環境ストレスを引き起こす条件を作り出したことを示唆している。