元Google幹部の2人が、AIとコンピュータビジョンを使ってTV画面から即時ショッピングを可能にするアプリSilvrを発表した。主要メディア企業の投資家に支援されたこのスタートアップは、ビジュアルサーチ技術への関心が高まる中、本日ローンチする。Silvrは、エンターテイメントコンテンツを直接ショッピング可能にする過去の課題を克服することを目指す。
Googleでそれぞれ13年と11年を過ごしたJosh LanzetとJason Fahlstromは、2年間の開発を経てSilvrを立ち上げた。Lanzetはストリーミング向けメディア・エンターテイメントのパートナーシップをリードし、FahlstromはAI戦略に注力した。同アプリは2026年2月24日にローンチし、Netflix、Disney、Google、LinkedInのエンジェル投資家からのファミリー&フレンズ資金調達ラウンドに続く。創業者らはプレシード投資として300万ドルを調達準備中だ。 Silvrの消費者向けアプリは、ユーザーがスマートフォンのカメラをTVやラップトップ画面に向けることで、キャラクターが着用するアイテムを特定・購入できる。また、NetflixやHBO Maxなどのストリーマー向けB2Bプラットフォームも含み、視聴者が一時停止して直接ショッピング可能。「長年、『それどこで買った?』という問題は視覚的な質問に対しテキスト回答だったが、今や当社の消費者アプリは視覚回答を提供する」とLanzet氏。「物体認識はあったがファッション認識はなく、それがSilvrの強みだ。」 ローンチに先立ち、SilvrはAlexander McQueen、Isabel Marant、Etro、Alo Yoga、Nike、New Balance、Ganniを含む300以上のファッションブランドと提携。Nordstrom、Macy’s、Amazonなどの小売業者、The RealRealや1stDibsなどのリセールプラットフォーム、Impact.com、CJ、Rakutenなどのアフィリエイトネットワークも参加。B2B製品について主要ストリーミングプラットフォームと協議中で、1社は意向表明書に署名済み。 このタイミングはAIとコンピュータビジョンの進歩と一致し、OpenAI、Google Lens、Pinterest Lensなどのプラットフォームでマルチモーダル検索を可能に。若年層がこのトレンドをけん引し、Gen Zの10%がGoogle検索を画像から開始。過去の取り組みとして、Netflixの2024年Google LensとのEmily in Paris提携、ParamountのVMAs向けShopsense AI活用、Amazonの2021年実験は精度・使い勝手の問題で失敗。Seek、TheTake、Beamlyなどのスタートアップも類似試みで閉鎖。「我々は前人たちの肩の上に立ち—実際、その2社が非公式にアドバイザー—が、消費者行動と技術の現状の恩恵を受けている」とLanzet氏。SilvrのAIはファッション・アクセサリーに特化訓練され、精密識別を実現。購入はD2Cサイトへ誘導し、将来的に統合チェックアウト予定。 収益はB2Bライセンス料、アフィリエイト提携、ブランド向けデータ販売、オプション優先配置から。ユーザーインタラクションでAI向上を目指し消費者アプリ拡大。長期ではソーシャルメディア・リアルスキャン拡大、AIウェアラブル統合でショッピング摩擦を除去とFahlstrom氏が展望。