トゥルシー・ギャバード国家情報長官は2026年6月18日、COVID-19の起源に関する米情報機関の調査に関連するとされる機密解除文書67点を公開した。これにはアンソニー・ファウチ氏が関与した2021年6月のブリーフィングの記録が含まれていると、同長官室およびデイリー・ワイヤー(The Daily Wire)が報じている。
国家情報長官室のウェブサイトに掲載された目録およびデイリー・ワイヤーの報道によると、トゥルシー・ギャバード国家情報長官は2026年6月18日、機密解除された67点の文書を公開した。
デイリー・ワイヤーによると、公開された資料には「ファウチ氏の記録」や、情報機関が相談すべき外部の専門家についてファウチ氏が提案した内容を議論する2021年7月の電子メールが含まれている。同メディアは、2021年7月13日付の「ファウチ博士は、以下の人物たちに情報機関が接触することを推奨した」とするメールや、同氏が専門家であるためその提案を追跡すべきだと主張する7月14日付の回答を紹介した。
またデイリー・ワイヤーは、公開された非機密文書の中に、ファウチ氏が2021年6月4日にCIAの兵器・拡散防止ミッションセンターと面会し、COVID-19の起源について議論した記録があると伝えた。同メディアは、その面会におけるファウチ氏の立場を、自然起源説の追求を継続し、その見解を支持する人々に働きかけることを推奨するものだったと特徴づけている。なお、2021年6月4日付けの元となった記録そのものは、目録およびデイリー・ワイヤーの説明以上に、本稿で独自に検証されたわけではない。
デイリー・ワイヤーが引用したビデオ声明の中で、ギャバード氏は、今回新たに公開された記録は、実験室流出の可能性に関する議論を抑圧しようとする動きや、一部の情報機関員に対する報復があったことを示していると述べた。これらの主張はあくまでギャバード氏の見解であり、公開された目録自体が報復の申し立てを裏付けるものではない。
ファウチ氏と情報機関との関わりについては、以前にも公に議論されたことがある。2024年6月3日の下院公聴会において、ファウチ氏は、ウイルス研究について米情報機関と話をしたかどうかを問われた際、「具体的なことは言えない」と述べ、その後2001年の炭疽菌事件の際のブリーフィングに言及し、COVID-19期間中にも情報機関からブリーフィングを受けたと発言した。
一方、複数のメディアの報道および司法省が公開した恩赦状によると、ジョー・バイデン大統領は2025年1月に退任する直前、ファウチ氏に対して先制的な恩赦を与えている。
共和党のランド・ポール上院議員は、以前からファウチ氏の調査を求めてきた人物だが、デイリー・ワイヤーに対し、今回の文書公開は自身が行ってきたファウチ氏の司法省への照会を裏付けるものだと語った。