熊本県は4月16日、2016年の熊本地震発生から10年を悼む追悼式典を開催した。死者278人に黙祷が捧げられ、県知事や内閣官房長官が復興と教訓の継承を誓った。震度7の連動型地震は甚大な被害をもたらした。
熊本県熊本市で、県と全市町村が共同で初めて主催した追悼式典が開かれた。午前1時25分、震度7のマグニチュード7.3の地震が発生した時刻に、参列者らが亡くなった278人の犠牲者を追悼するため黙祷を捧げた。この地震は2日前に発生したマグニチュード6.5の地震に続く連動型で、熊本県と大分県で計278人が死亡し、そのうち223人が避難生活による間接的な死因だった。
県の木村敬氏知事は式典で、「失われた貴重な命と多くの犠牲を決して忘れてはならない。次世代にこれらの記憶を伝え、決して薄れさせない」と語った。林芳正官房長官は、過去の災害経験を活かし、日本を「世界で最も災害に強い国」にする努力を約束した。約250人が参加し、遺族らも祈りを捧げた。
地震では4万3千棟以上の建物が損壊し、最大19万6千人が避難した。南阿蘇村の阿蘇大橋が崩落し、JR九州の線路も寸断された。58歳の山本忍さんは、橋近くの土砂崩れで22歳の息子・光さんが亡くなった現場を訪れ、「少しタイミングがずれていれば助かったかもしれない」と涙ながらに語った。
人気観光地の熊本城も石垣などが損傷を受け、修復工事は2052年度完了予定だ。