米司法省は2026年3月3日、ニューヨーク連邦裁判所でライブ・ネーションに対する画期的な独占禁止法裁判を開き、チケットマスターを所有する同社がコンサートチケット販売とプロモーションで違法な独占を維持していると非難した。検察側はファン、アーティスト、会場を害する反競争的慣行を詳述した一方、ライブ・ネーションの弁護士らは競争市場における独占力の不存在を主張した。この事案は、2022年のテイラー・スウィフト『Eras Tour』先行販売時のチケットマスター障害により注目を浴びた2024年5月の訴訟に続くものである。
アラン・スブラマニアン判事の前で、5~6週間にわたる裁判の冒頭陳述が始まった。米司法省の弁護士デビッド・ダルクイスト氏はライブ・ネーションを競争を支配する独占企業と描写し、コンサートチケット業界は「壊れている」と述べた。彼は同社の「フライホイール」モデル――チケット販売、プロモーション、会場所有(北米265会場超)、アーティストマネジメント(400組のアーティスト)の相互連結された役割――が手数料を引き上げ競合を抑圧するフィードバックループを生むと強調した。検察側はライブ・ネーションが独占的長期会場契約で一次チケット販売の80%を確保し、プロモーションサービスを自社ネットワークに紐付け、アーティストに圧力をかけ競合他社からツアーを締め出していると主張。ダルクイスト氏は2022年のEras Tour混乱、過去最高手数料、チケットマスター内部メッセージ「彼らを目隠しでだまし取ってるんだ、ベイビー」などを挙げた。