テレビドラマ「M*A*S*H」の制作陣は、撮影セットがあったマリブで発生した実際の山火事を取り込み、シリーズ最終回の重要な要素へと昇華させた。1983年に放送されたこのエピソードは、スーパーボウル以外のテレビ番組として史上最高の視聴者数を記録した。
マリブのフォックス・ランチでキャストやスタッフが複数のエピソードを撮影していた際、山火事が現場を襲った。彼らに残された避難時間はわずか数分で、その後、火災によって第4077移動外科病院(4077th MASH)のセットは全焼した。
看護師ケリー役を演じたケリー・ナカハラは、火が迫る中で車へと駆け込んだ時のことをこう振り返る。「火は瞬く間に広がり、わずか10分でセットをすべて焼き尽くしてしまいました」
アラン・アルダは、撮影現場に戻った際、かつて建物があった場所が溶けたアルミの残骸と化していた様子を語った。その後、制作陣はセットを再建するとともに、燃え跡のシーンを最終回に追加。CBSの承認を得て、放送時間は2時間半に拡大された。
このエピソードは、第1シーズン終了時に打ち切りの危機に瀕していたにもかかわらず、推定1億600万人の視聴者を獲得した。