マルタン・マルジェラの個人コレクションから約200点が出品された競売が木曜日にパリで開催された。現役のデザイナーが自らオークションハウスと提携して私物を売却するのは今回が初めてとなる。
競売は、パリのベルヴィル地区にある白いレンガ造りの倉庫で、猛暑の中行われた。5時間にわたる競売では約200点もの品々が競りにかけられ、その中にはマルジェラがエルメスに在籍していた頃の作品や、亡き母レア・ブシェのワードローブなども含まれていた。
1991年製のグラフィティプリントが施されたタビブーツは36万4,000ユーロで落札され、メゾン マルタン マルジェラの作品として史上最高額を記録した。グレーのコットンソックスを再構築したトップスには11万7,000ユーロの値がついた。落札総額は130万ユーロを超え、収益の一部はエイズ関連の慈善団体に寄付される。
モーリス・オークションのサロメ・ピルソンは、このイベントを「類を見ない歴史的なもの」と表現した。入札にはファッションのアーキビスト、ファン、美術館などが参加し、一部の品は80ユーロという低価格から開始された。
マルジェラは、自身のアトリエを再現したプレビュー展示のキュレーションにも深く関わった。コレクターたちはこれらの品が持つ歴史的価値を指摘する一方、実際に着用することを予定している購入者もいた。