独立系時計ブランドで技術スペシャリストとして活躍したマチュー・クレゲが、自身の名を冠した初の作品「クレゲ インスピレーション・ワン」を発表しました。38.5mmのチタン製モデルには、独自のイネイト・エスケープメントが搭載されています。5種類の素材で計80本の限定生産が予定されています。
ブルターニュ出身のマチュー・クレゲは、2006年のパリ・モーターショーで時計ブランドと出会ったことをきっかけに、自動車エンジニアの夢から時計製造の道へと転身しました。ヌーシャテルのHE-ARCでマイクロメカニクスを学び、高級独立系ブランドの技術チームで経験を積んだ後、自身のブランドを立ち上げました。「インスピレーション・ワン」には、エンジニアリングを創造的な行為と捉え、各部品を全体的な機械構成に合わせて設計するという彼の哲学が体現されています。クレゲは、すべての部品が機能と配置の両面から深く検討されていると述べています。デビュー作のケースサイズは径38.5mm、厚さ12mmのチタン製で、初回生産分の12本はすでに完売しました。今後、5種類の素材で合計80本が生産される予定で、その中には20本のユニークピースが含まれます。また、ゴールドモデルの価格は95,300スイスフランに設定されています。手巻きムーブメントは毎時18,000振動で駆動し、55時間のパワーリザーブを持ちながらも、安定したトルクを確保するために36時間に制限されています。独自のイネイト・エスケープメントは、ダブルホイールのナチュラル・エスケープメントと、ファゾルト設計によるセルフスタート式の接線運動を組み合わせることで、摩擦のない動作を実現しています。グラン・フー・エナメルの文字盤の下には、メインプレートの開口部からツインホイールが見え、大型のテンプが配されています。仕上げにはジュネーブストライプ、ソレイユ仕上げ、面取り加工、サンドブラスト加工が施され、パープルのアクセントと12時位置にはブルターニュの紋章があしらわれています。パワーリザーブ表示は11時位置にさりげなく配置され、秒目盛りは風防の端に沿って刻まれています。