天文学者らは、これまでで最大となる重力波カタログを発表し、確認された検出数は合計390件となりました。今回の更新には、国際的な重力波検出器ネットワークであるLVKが2025年初頭までに記録した信号が含まれています。
LIGO-Virgo-KAGRA(LVK)共同研究グループによって公開された「重力波過渡現象カタログ5.0(GWTC-5.0)」には、2024年4月から2025年1月までに検出された161件の新たなブラックホール合体信号が盛り込まれました。グラスゴー大学の研究者らは、本プロジェクトの検出器技術とデータ解析に貢献しました。
本カタログの特筆すべき記録として、2025年1月14日に地球に到達し、これまでに記録された中で最も明瞭な信号である「GW250114」や、2024年6月15日のイベント「GW240615」において達成された、重力波源の空における最も精密な位置特定などが挙げられます。また、これらのデータは、過去の合体によって形成された第2世代ブラックホールのさらなる証拠を提供するものです。
科学者らは、拡充された一連の観測データを用いて、宇宙の膨張率を示すハッブル定数の測定値を精緻化しました。今回のカタログ公開は、単一イベントの分析から、ブラックホールの個体群統計学的研究へと軸足が移ったことを意味しています。