研究チームは、フロリダ州東部海岸に漂着したコマッコウから、これまで未知であった3種類のヘリコバクター属菌を特定した。胃に損傷の兆候が見られた4頭の個体からこれらの細菌が検出された。今回の調査結果は、20年以上にわたる漂着個体の研究に基づくものである。
科学者たちは、1999年から2020年の間に漂着したコマッコウ59頭の組織サンプルを検査した。その大半の個体に対して死後解剖が行われた。4頭のケースでは、胃組織にらせん状の細菌が存在することが確認された。
新たに特定された菌株は、「Kogia Helicobacter 1」、「2」、「3」と名付けられた。これらの遺伝子型のうち2つは他の鯨類やヒトに見られる細菌と類似しており、もう1つはより遠い系統に属するものである。
感染が確認された4頭すべてに、胃炎、潰瘍、瘢痕、寄生虫の寄生が見られた。研究チームは、いずれの事例においても、これらの細菌が直接的な死因とはされていないと指摘している。
本研究はフロリダ・アトランティック大学ハーバー・ブランチ海洋研究所の研究者らが主導し、『Journal of Wildlife Diseases』誌に掲載された。