一般的なプラスチック化学物質に幼少期に曝露した雄ラットは、成体になると高い不安レベルを示したと、研究者らが主要な医学会議で報告した。
この知見は、シカゴで開催されたENDO 2026で発表された研究によるものである。妊娠中のラットに対し、妊娠初期から仔ラットの離乳まで、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)を毎日投与した。雄の仔ラットが生後70日に達した際、高架式十字迷路試験において、開けた場所への探索行動の減少やフリーズ行動の増加といった典型的な不安の兆候が見られた。
ブエノスアイレス大学医学部の教授であるオズワルド・フアン・ポンゾ氏が本研究を主導した。同氏は、曝露が終了してからも長期間にわたって行動の変化が続いたと指摘した。これらの影響は、GABA作動薬やテストステロンによる治療で回復可能であった。
DEHPはプラスチックを柔軟にする目的で広く使用されており、医療機器、玩具、家庭用品に含まれている。今回の研究はげっ歯類を用いたものだが、この結果は、幼少期の化学物質との接触が将来の行動に長期的な影響を及ぼす可能性を示唆している。