新しい研究により、計画的な野焼きがカリフォルニア州で発生した大規模な山火事の際、ジャイアントセコイアの生存率を著しく向上させたことが明らかになった。研究者らが2020年と2021年の火災データを分析したところ、事前に実施された野焼きによる強力な保護効果が確認された。
カリフォルニア州シエラネバダ山脈で2020年と2021年に発生した2件の山火事により、数千本のジャイアントセコイアが焼失した。カリフォルニア大学デービス校の研究チームが「Nature Communications」に発表した論文では、19の森林地帯にまたがる約2万6400本の樹木が調査対象となった。
過去10年間に計画的な野焼きが行われていた地域では、そうでない地域に比べて樹木の生存率が約4倍高かった。野焼きは樹木の死亡確率を約77%低減させていた。
筆頭著者のダン・ディクソン氏は、近年の極端な山火事に対しても計画的な野焼きは依然として有効であると述べた。シミュレーションによると、この対策によって約1900本のセコイアの焼失が防がれたほか、より広範囲で実施されていればさらに数千本が救われた可能性があることが示唆された。
本研究は、カリフォルニア大学デービス校、米国地質調査所(USGS)、セコイアおよびキングス・キャニオン国立公園からのリモートセンシングデータに基づいている。研究資金は、NASA、カリフォルニア州戦略的成長評議会、および米国農務省(USDA)から提供された。