Rocket Labは月曜日、衛星通信企業であるIridium Communicationsを約80億ドルで買収すると発表した。この取引には現金とRocket Labの株式が含まれる。今回の動きにより、打ち上げサービスプロバイダーである同社と、低軌道上で80基の衛星を運用する確立された事業者が統合されることになる。
Rocket Labの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるPeter Beck氏は、この取引は宇宙産業にとって革新的なものだと述べた。同氏は、Rocket Labの打ち上げ能力と宇宙機製造能力に、Iridiumが持つ運用中の衛星コンステレーション、貴重な周波数帯、数百万人の顧客、そして収益性が組み合わさることになると説明した。
IridiumのCEOであるMatt Desch氏は、今回の買収により、IoT、航空、海事、測位・航法・時刻配信(PNT)、そして国家安全保障といった分野での新しいサービスの提供が加速すると語った。Iridiumは現在、世界中で255万人の顧客を抱え、広範なLバンド周波数帯を保有している。
この取引により、Rocket LabはSpaceXのStarlinkやその他の大規模衛星ネットワークと、より直接的に競合する立場となる。Rocket Labは近年、能力拡大のために小規模な買収を行ってきたが、今回の取引はそれらと比較して大幅に規模が大きい。
Rocket Labは、Iridiumの既存ネットワークを基盤としつつ、同社の中型ロケット「Neutron」の開発を進める計画であり、Neutronは今年第4四半期に初打ち上げの可能性がある。