熊本県阿蘇山の火口近くで、3人を乗せた観光ヘリコプターが行方不明となった。消防当局は午後4時頃、火口内でヘリの残骸を発見した。乗員の安否は不明だ。
1月21日、熊本県阿蘇市の阿蘇山上空で観光飛行中のヘリコプターが3人を乗せて行方不明になった。運航会社の岡山県の高見エンタープライズによると、ヘリは午前10時52分に阿蘇くまもと空港近くの阿蘇カドルイドミニオン動物園から離陸し、10分間の火口上空飛行を予定していた。これは同日の3回目のフライトで、前の2回に異常はなかった。
乗員は64歳の日本人パイロットと、台湾からの旅行者とみられる40代男性と30代女性の計3人。パイロットは40年以上の経験を持つベテランだ。離陸約10分後の11時頃、乗客のスマートフォンから衝撃検知機能による緊急通報が入り、GPS信号も火口近くで途絶えた。
警察は11時50分頃、ヘリの未帰還の報告を受け捜索を開始。午後4時過ぎ、阿蘇山の中岳火口内の斜面でヘリの損傷した胴体らしきものが見つかった。周辺は曇天で視界が悪く、火口監視担当の60代男性は「午前11時頃にドーンという音がしたが、霧で何も見えなかった」と語った。
同社は全ヘリを運航停止。2024年5月、同社ヘリが阿蘇山上でエンジントラブルで緊急着陸し、乗員3人が骨折などの重傷を負った過去がある。阿蘇カドルイドミニオンは火山景観のヘリ遊覧を提供する施設だ。