デトロイトとオンタリオ州ウィンザーを結ぶゴルディ・ハウ国際橋は完成したものの、交通開放には至っていない。ドナルド・トランプ大統領がカナダに対し、同橋の所有権を米国と共有するよう公に要求したことを受け、米加両政府は「未解決の課題」を解消するため、開通を延期することで合意した。
ウィンザー・デトロイト橋梁局(WDBA)やNPR、AP通信の報道によると、ゴルディ・ハウ国際橋の建設は2018年に始まった。当初は2026年の開通が見込まれていたが、ドナルド・トランプ大統領がソーシャルメディア上で、カナダが所有権の取り決めを変更することに同意しなければ橋の開通を許可しないと述べたことで、事態は複雑化した。
今年6月にはテープカットの式典が予定されていたが、突然延期された。ウィンザー・デトロイト橋梁局は、カナダと米国が「未解決の課題」を協議するため開通を延期することで合意したと発表したが、新たな日付は示していない。
カナダトラック運送連盟会長でオンタリオ州トラック運送協会会長のステファン・ラスコウスキー氏は、NPRに対し、出席の準備をしていた矢先に中止の知らせを受けたと語った。
同橋はカナダ政府と米ミシガン州が共同所有している。資金計画の下、カナダが建設費を負担し、建設費が回収された後にミシガン州と通行料収入を分配することで合意していた。
この延期は政治的な憶測も呼んでいる。NPRの報道によれば、一部のカナダの政治家は、デトロイトとウィンザーを結ぶ別の民間橋「アンバサダー橋」を所有するモローン家が、トランプ氏の開通遅延への関与に関連している可能性があると指摘している。またAP通信の別の報道では、連邦選挙資金の記録として、マシュー・モローン氏が今年初めにトランプ氏を支持するスーパーPAC(政治活動委員会)に100万ドルを寄付していたことが明らかになっている。