岩手県大槌町で23日午後から発生した2件の山火事が、24日朝時点で200ヘクタール超の山林を焼き、自衛隊ヘリも投入された。7棟の建物が焼失し、245人が避難。町は先週の地震で津波警報が出た地域だ。
大槌町の小槌地区で23日午後1時55分頃、最初の山火事が発生。約10キロ離れた切明地区でも同4時30分頃に2件目が発生し、火災は木曜まで継続した。町によると、24日朝時点で焼失面積は200ヘクタールを超え、住宅を含む7棟が全焼した。
町は約1900人(900世帯)に対し避難指示を出し、102世帯245人が避難所へ。避難所で60代女性が転倒し軽傷を負った。自衛隊は町の要請を受け、切明地区で木曜早朝からヘリコプターによる消火を開始し、青森県と秋田県のヘリも加わる。
町は2011年の東日本大震災で津波被害を受け、月曜のM7.7地震でも火災地域を含むエリアに津波警報と避難指示が出ていた。火の手は住宅地に迫っており、森岡地方気象台は同日朝に乾燥注意報を発表、数日間は大雨の見込みなし。
小学校の避難所で過ごした63歳のワカメ養殖業女性は、「家が心配で眠れなかった。仕事もできない」と語った。同女性は火災に気づき水をかけたが、消防団に避難を促された。2011年の津波で家を失い丘に再建した家にローンが残るという。「あの地震は2011年の震災を思い出した。家が燃えないことを祈る」と話した。