マダガスカル沖の海底火山が、地球誕生初期のマグマオーシャンに由来する化学的残留物を噴出し、40億年以上前の地球の状態を示す直接的な証拠をもたらした。
科学者らは、2018年5月にマヨット島近海で発生した群発地震の後に発見された火山「ファニ・マオレ」の溶岩からこの痕跡を特定した。その後の3年間にわたる噴火により、マヨット島は約20センチ沈下した。
フランス国立科学研究センターのキャサリン・ショーベル氏率いる研究チームは、ネオジム同位体を測定する精密な手法を用いて岩石サンプルを分析した。その結果、この溶岩からは、マヨット島産のより古い火山岩と比較して高いネオジム142対ネオジム144の比率が検出された。
この比率は、火星サイズの天体が衝突した後に形成された地球規模のマグマオーシャンから初期に結晶化した鉱物「ブリッジマナイト」を豊富に含む、古代のマントルが存在することを示唆している。この研究結果は『ネイチャー』誌に掲載された。
クローディン・イスラエル氏やティム・ジョンソン氏を含む専門家らは、今回の成果は地球のマントルが長い時間をかけて均一に混ざり合ってきたとする従来の仮説を覆す重要な進展であると評価している。