Ashi Studioは、デザイナーの活動20周年を記念し、ドラマチックなショー形式で2026年秋冬オートクチュールコレクションを発表した。今シーズンのラインナップは、歴史的な仮面舞踏会や多層的なアイデンティティといったテーマから着想を得ている。
コレクションの最後には「すべての仮面の裏には、また別の仮面がある」という言葉が響いた。これは、カルロス・デ・ベイステギが主催した1951年の「世紀の舞踏会」や、マリー=エレーヌ・ド・ロチルド男爵夫人が企画したシュルレアリスム舞踏会といったイベントを想起させるものだ。
デザイナーは、ロブスターのブローチといったサルバドール・ダリのモチーフを取り入れたほか、クジャクの羽、パイソンスキン、3Dプリント技術を駆使した精巧なガウンなどを披露した。また、磁器人形を思わせるラッカー仕上げのレザーコルセットや、吹きガラスのオパリン・カラフェ(水差し)をあしらったモアレジャケットといったルックも登場した。
Ashiは、今シーズンの中心的な人物像を「自分自身を探し求めてシャトーの部屋をさまよう存在」と表現した。ショーでは、緑青を帯びたブロンズレザーのペプラムジャケットやスパンコールを散りばめたイブニングコートなど、より抑制の効いたピースも発表された。
デザイナーは今後、新たな章へ向かう意向を示しており、会場にはAshi Studioの顧客たちも駆けつけた。