デザイナーの大月壮士がパリで2027年春夏メンズコレクションを発表。夏休みに羽を伸ばす日本の会社員の姿から着想を得た。
ショーでは、淡い色合いの軽やかなテーラリングに、ボリュームのあるプリーツパンツ、襟先をカールさせたジャケット、長ズボンをカットしたようなショートパンツなどが登場した。テーラードパンツの下からはボクサーパンツがのぞき、ベルトは留められず、シャツのトップボタンは開けられたままのスタイルが見られた。
大月は、このコレクションについて、若い頃に経験できなかったヨーロッパ旅行へのノスタルジーを反映したものだと語る。iPadをウエストバンドに差し込むなど、仕事を身近に感じさせながらも、あえて崩した雰囲気を演出した。
独創的なディテールとして、ネクタイをだまし絵風に縫い付けたシャツや、ラペルの裏に隠されたポケット、襟やラペルを固定するメタリックなアクセサリーなどが目を引いた。生地は日本の織物工場でマイクロ織りされており、複数の糸の色を使って奥行きを表現している。
また、大月は三陽商会と協力し、父親が1980年代に着用していたトレンチコートをモデルにしたアイテムを製作した。2025年のLVMHプライズ受賞を経て流通網が拡大し、アトリエとチームを構築できたと大月は述べている。