ニューヨーク・ジャイアンツは土曜深夜、ディフェンシブタックルのデクスター・ローレンスをシンシナティ・ベンガルズへ放出し、見返りとして2026年NFLドラフトの全体10位指名権を獲得した。ベンガルズは日曜の身体検査を通過した3度のプロボウル選出を誇るローレンスと2,800万ドルの1年契約延長を結び、2025年シーズンにリーグ下位に低迷した守備陣の強化を図った。このトレードにより、ジャイアンツは4月23日にピッツバーグで開催されるドラフト1巡目に向けて、トップ10指名権(5位と10位)を2つ確保することになった。
2019年にジャイアンツから指名を受け、オールプロ第2チームに2度選出されたデクスター・ローレンスは、ジョン・ハーボー新ヘッドコーチらによる新体制下での契約延長交渉が停滞したことを受け、今月初めにトレードを要求していた。28歳のインテリアラインマンであるローレンスは、2025年シーズンこそ怪我の影響で17試合に出場し31タックル、0.5サックと不振に終わったが、その前年は12試合で9.5サックを記録するなど、長年NFL屈指の実力者として評価されてきた。ベンガルズ首脳陣は、昨シーズンに許した平均ヤードがリーグ31位(380.9ヤード)、失点が30位(28.9点)、ラン守備が最下位(147.1ヤード)だった守備陣において、相手にダブルチームを強いる守備の要として期待している。選手とトップ10指名権を直接交換する球団史上初のこのトレードは、2025年シーズン終了後にジョー・バロウが求めた「我々は毎年チャンピオンシップを争いたい。何かを変えなければならない」という変革への要求に応えるものだ。シンシナティはフリーエージェンシーでディフェンシブラインマンのジョナサン・アレン、セーフティのブライアン・クック、パスラッシャーのボイエ・マフェも補強しており、ボルチモア・レイブンズへ移籍したトレイ・ヘンドリクソンの穴を埋める構えだ。再建期にあるジャイアンツ(2025年シーズンは4勝13敗)にとっては、ドラフト指名権を獲得することで戦力増強の資金を確保することになる。ゼネラルマネージャーのジョー・シェーンは最近、アリゾナ州立大学のワイドレシーバー、ジョーディン・タイソンのワークアウトを実施した。NFLのある幹部はローレンスの契約状況から判断して「代償が大きすぎる」(SI.com)と評したが、CBSスポーツはジャイアンツに「A」、ベンガルズに「B」の評価を与えている。