立憲民主党(CDP)と公明党が新党「中道改革連合」(CRA)を結成し、CDPの野田佳彦代表が首相候補となる見通しだ。この動きは与党の自民党に警戒を呼び起こしており、衆院選を前に選挙協力の喪失が影響を及ぼす可能性がある。
立憲民主党と公明党は1月17日、新党「中道改革連合」(CRA)を結成したと発表した。公明党の斉藤鉄夫代表はテレビ番組で、元首相の野田佳彦氏を首相候補に推す意向を示した。「野田氏は首相を務め、主要政策を実施した経験がある。これは立憲政治の常道だ」と述べ、野田氏と自身が共同代表を務めるとした。野田氏は「さらなる議論を望む」と応じ、両党の提携は公明党が与党連合を去った10月以降、裏で進められてきたものであることを明かした。
この新党結成は自民党に衝撃を与え、衆院選を控えた選挙協力の喪失を懸念させる。公明党は従来、単独選挙区で1万から2万票を確保しており、読売新聞の分析では、2024年衆院選で公明票が立憲側に回れば、少なくとも30選挙区で立憲候補が自民候補を上回っていた可能性がある。その半数は東京と神奈川、千葉、埼玉の周辺県だ。元防衛相の小野寺五典氏は「接戦区に無視できない影響が出る」と指摘した。自民党幹部は「衆院選直前の下院議員のみの新党は選挙目的の違法な結託に過ぎない」と批判した。
一方、国民民主党の玉木雄一郎代表は参加を拒否。「関与しない。選挙が近づく中、こうした動きを国民はどう見るか」と述べ、党内の主流意見として独自路線を堅持するとした。日本共産党は野党協力の枠外に置かれる形となった。新党は保守色の強い高市早苗首相の自民党と日本維新の会連合に不満を持つ中道派有権者を引きつける狙いだ。