Andy Nguyen氏は、非スリム版PlayStation 5でSteamゲームを含むフル機能のLinuxデスクトップ環境を動作させるGitHubプロジェクトを公開した。「ps5-linux」ポートは特定のファームウェアバージョンと様々なLinuxディストリビューションに対応している。内蔵SSDに変更を加えることはないため、再起動のたびにエクスプロイトを再度実行する必要がある。
開発者のAndy Nguyen氏は、今年3月にPS5上で「GTA V Enhanced」をレイトレーシング付きで動作させるデモを初めて公開した。最近になり、彼はGitHub上でオープンソースの「ps5-linux」プロジェクトを立ち上げ、対応する非スリム版PS5をLinuxゲーミングPCへと変貌させた。PS5のハードウェアは8コアCPUで最大3.5GHz、GPUで最大2.23GHzまでクロックアップし、ソニーのFreeBSDベースのOSでは利用できないPC設定やSteamゲーム用の4K 60Hz HDMI出力を可能にしている。ソニーのシステムはカスタマイズされたFreeBSDであるため、これは単なる微調整ではなく、本格的なLinux移植と言える。Bluetoothおよびネットワーク機能にはLinuxドライバが不足しているため、インターネット接続やワイヤレスでのDualSenseコントローラー利用にはUSBアダプターやドングルが必要となる。インストールはコンソールの故障を防ぐために非永続的となっており、ユーザーは再起動のたびにエクスプロイトの手順を繰り返す必要がある。対応するファームウェアは、M.2 SSD非対応の3.xx系および対応した4.xx系である。対応ディストリビューションは、Swayを搭載したArch Linux、Ubuntu 24.04 LTS、Ubuntu 26.04 LTS、Alpine Linux 3.21となっている。Nguyen氏は「PS5 Linux Image Builder」によるインストール手順を提供しており、カーネルエクスプロイトのコントリビューションやドライバハッキングについてはDiscordサーバーで情報交換が行われている。再起動のたびに手順が必要なため実用性は高くないものの、本プロジェクトは予期せぬハードウェア上でLinuxを動作させるという可能性を実証するものだ。専門家の間では、ソニーがDMCAに基づく削除要請やその他の法的措置をとる可能性も指摘されている。