米ワシントンの連邦検察当局は、退役軍人省(VA)の元上級幹部であり、同省の電子健康記録近代化局を率いていたジョン・ウィンダム被告(64)を、VAのプロジェクトに携わる契約業者から受け取ったとされる利益に関連して、贈答品の隠蔽および虚偽の供述を行った罪で訴追した。司法省によると、ウィンダム被告は2017年から2021年の間に、数千ドル相当の現金、カジノチップ、ギフトカードなどの受け取りを隠蔽した疑いが持たれており、4月14日に初出廷する予定である。
退役軍人省(VA)の上級幹部(SES)であり、元米海軍士官でもあるジョン・ウィンダム被告は、同省の電子健康記録近代化(EHRM)局の事務局長を務めていた。この部門は、長年利用されてきた旧式の健康記録システムを、国防総省と共同利用する商用プラットフォームへ移行させる大規模プロジェクトを担当している。
コロンビア特別区連邦検事局が発表した3つの罪状からなる連邦起訴状によると、ウィンダム被告は、重要な事実の隠蔽および倫理開示に関する虚偽の供述を行った罪に問われている。検察側は、同被告がVAの電子健康記録近代化の取り組みを主導していた間、同プログラムに関与する契約業者や下請業者から貴重な利益を受け取っており、時にはそれを要求していた事実を、倫理担当官や公衆に対して隠蔽していたと主張している。
司法省によると、受け取ったとされる贈答品や利益には、8,200ドル分のルイ・ヴィトン製ギフトカード、3,800ドル相当のカジノチップ、2,000ドルの現金、631ドルのHEPA空気清浄機、コンサートチケットなどが含まれる。政府は、これらの利益は2017年から2021年の期間中、VA近代化事業に携わる契約業者とのやり取りに関連していたと指摘している。
VAの健康記録刷新プロジェクトは、長年にわたり監視の対象となってきた。この電子健康記録システムの基礎となる契約は、当初10年間で最大約100億ドル規模でCerner社に発注されたものであり、VAの近代化事業全体としては、約160億ドル規模の取得・展開プロジェクトであると連邦当局は説明している。VAでの導入は2020年に開始されたが、利用者や調査機関からの懸念を受け、2023年に中断された。
VA当局は、同省および最近の政府説明責任局(GAO)の報告書によれば、2026年に展開を再開・加速させる計画を明らかにしている。
今回の事件発表に際し、ジニー・ピロ連邦検事は、政府の主張として、ウィンダム被告が上級職という立場を私利私欲のために悪用し、省内に利益相反をもたらす贈答品や経済的関係を隠蔽していたと述べた。
なお、「パワーグループ」に関する噂や、関係者への脅迫の疑い、また特定のパートナーに関連する企業の多様性契約に関する主張など、一部で流布されている詳細については、司法省の公式発表には含まれておらず、本報告のために精査した資料からは独立した裏付けを取ることはできなかった。