日本政府は、国家安全保障上のリスクが高い場合に外国企業や投資家による日本企業への投資を、情報機関による審査を義務付ける計画だ。2026年に米国のCFIUSに相当する組織を新設し、これに参加させる。技術や情報の海外流出を防ぐのが狙いだ。
日本政府は、外国からの投資が国家安全保障に与える影響をより厳格に監視するため、2026年に外国為替及び外国貿易法を改正する法案を通常国会に提出する予定だ。この改正では、特に指定事業分野(宇宙開発や原子力エネルギーなど)で高リスクの投資を対象に、情報機関の関与を明確化する。
現在、日本では外国企業が上場企業の1%以上の株式を取得する場合や、非上場企業の株式を1株でも取得する場合に事前届出と審査が義務付けられている。審査は主に財務省や経済産業省などの行政機関が行うが、情報機関の役割はこれまで不明瞭だった。政府は、2024会計年度に2,903件の審査申請があったとし、米国の同システムの約8倍に上ると指摘している。
新組織は、財務省、経済産業省、国家安全保障局、閣僚官房内閣情報調査室の職員で構成される見込みだ。審査担当職員も現在の約70人から140人程度に倍増させる計画である。この取り組みは、高市早苗首相の重要政策公約であり、自民党と日本維新の会の連立合意にも盛り込まれている。
一方、米国ではCFIUSの審査で10件の買収禁止命令が出ており、その多くが中国企業関連だ。日本でも同様の強化が求められており、外国企業が日本企業の株式を持つ他国企業を買収する場合のチェックも強化する方針だ。