TCプロトタイプスの創業者であり、フェラーリ初のモノコックシャシーを製造したジョン・トンプソン氏が85歳で亡くなった。
1970年に自身の会社を設立したトンプソン氏は、1973年にフェラーリ312B3のために3基のモノコックタブを製造した。当時、メートル法の図面を受け取った同氏は、ノーサンプトンシャーの工場に新しい設備を導入する必要があり、1基あたり400ポンドでその仕事を請け負った。
同社の事業はその後、ポルシェ962プロトタイプやジャガーのグループCカー、ホンダNSX GTレーサー、インディカー、そしてフォードRS200を含むラリーカーのシャシーやコンポーネント製造へと拡大した。トンプソン氏は妻のモーリーン氏と起業する以前、マクラーレン、コスワース、マーチ・エンジニアリングに勤務していた。
追悼記事によると、当時フェラーリはイタリアでの労働争議に加え、自社でモノコックを製造した経験がなかったことから、トンプソン氏に協力を仰いだという。312B3の最初のシャシーは、1973年のスペインGPでデビューを果たした。
同僚たちはトンプソン氏を、スポットライトを避けることを好んだ熟練の製作者として記憶している。氏は2000年代半ばに引退したが、その後も962のプロジェクトでコンサルタントを続けた。