中東情勢の影響によりバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となり、F1チームは5週間の空白期間に入った。フェラーリのシャシーテクニカルディレクターを務めるロイック・セラ氏は、スクーデリアの長期的な開発計画に変更はないと明言。2レースの中止がマイアミGPに向けた進捗に与える影響は軽微であるとの認識を示した。
フェラーリは、F1カレンダーの強制的な中断期間中も、マシンの開発作業を滞りなく進めている。チームのシャシーテクニカルディレクターであるロイック・セラ氏は、開発はレースの有無に関わらず、あらかじめ定められた長期計画に沿って行われていると説明した。セラ氏はMotorsport.comのインタビューで、「開発計画は1週間や1ヶ月で決まるものではなく、長期にわたるものです」と語った。SF-26の開発は2025年の初頭から始まっており、セラ氏は今回のレース中止について、冬のテストやシミュレーション全体という大きな枠組みで見れば「小さな」中断に過ぎないと述べた。各チームはFIAによる2026年のレギュレーション変更を見据えつつ、マイアミに向けたアップデートの準備を進めている。セラ氏は、走行機会の減少によりシミュレーターと実走データの相関確認が一時的に停滞すること、特にジェッダのデータが得られないことは認めたものの、バーレーンテストが貴重な知見をもたらしたと指摘した。しかし、これが工場での作業を停止させることもなければ、アップデートへのアプローチを変えることにも繋がらない。アップデートは急造や実験的なものではなく、計画的かつ段階的に行われている。開発はマシン全体を対象としたバランスの取れたものであり、特定の領域だけを優先しているわけではない。2026年のルール変更への対応について、セラ氏は将来の選択肢を狭めないよう、性急な決定を避けて慎重に対応することの重要性を強調した。フェラーリでは、短期的なレース分析と中長期的なプロジェクトを分離しており、緊急の課題が長期的な目標を阻害しない体制をとっている。セラ氏はスタッフの配分については明言を避けたが、バランスを維持するために両者を切り分ける必要性を強調した。