ケリングのルカ・デ・メオCEOは木曜日、フィレンツェで開催された投資家向け説明会(キャピタル・マーケッツ・デイ)において、同グループをトップの挑戦者へと再構築するための戦略「ReconKering(リコンケリング)」を発表した。この計画は、2030年頃までに経常営業利益率を倍増させ、市場の売上高成長率を上回ることを目標としている。昨年ルノーから転身したデ・メオ氏は、第1四半期の売上横ばいやグッチの不振といった直近の課題を強調した。
ルカ・デ・メオ氏は、フィレンツェのスタツィオーネ・レオポルダで約200人のアナリストと報道関係者に対し、ReconKeringの概要を説明した。3時間半に及ぶプレゼンテーションと質疑応答では、業務を「産業」「クライアント」「テクノロジー」「サステナビリティ」「サポート機能」という5つのハブに効率化することが焦点となった。2025年9月15日にケリングに入社したデ・メオ氏は、2021年からルノーで成功させた「Renaulution(ルノーリュション)」の経験を引き合いに出し、「挑戦者という立場は有利だ。より速く、より機敏で、より革新的な存在になる必要がある」と語った。会場にはフランソワ=アンリ・ピノー会長も出席し、グッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、マックイーン、ブシュロンのリーダーたちが壇上に上がった。ケリングは、第1四半期の売上が横ばいとなり、収益の40%以上を占める最大ブランドのグッチが8%の減収となるなど、逆風に直面している。水曜日の株価は予想を下回ったことを受け、急落した。デ・メオ氏は、ビューティー事業のロレアルへの40億ユーロでの売却、不動産の7億ユーロでの売却、そしてヴァレンティノの完全買収の延期といった先手を打つことで、2024年末時点で105億ユーロあった債務を80億ユーロまで圧縮したことを発表した。グループは2025年に75店舗を閉鎖し、2026年にはさらに100店舗を閉鎖する計画である。優先事項には中国が含まれており、Icicleへのマイノリティ出資や同国でのマーケティング投資の倍増、2030年までに純増ベースで130店舗の閉鎖を行う。また、東南アジア、インド、UAE、サウジアラビア、ナイジェリア、ブラジル、メキシコといった新市場もターゲットとしている。ジュエリー部門は2030年までに売上高を現在の12億ユーロから倍増させる目標だ。各ブランドの計画として、グッチはレザーグッズで10億ユーロの追加売上を目指しブランドの魅力を再構築するほか、サンローランはバッグ「Mombasa」を通じてアジア事業を倍増させ、ロレアルとはラグジュアリー・ウェルネスセンターに関する合弁事業を展開する。さらにデ・メオ氏は、新興ブランドを戦略的に支援する「House of Wonders」を立ち上げた。