香港の不動産開発大手New World Developmentは、コスト高と需要の不透明さを背景に、銅鑼湾における3つの商業用地の統合計画から撤退した。債務削減に向けて資産売却を進める同社は、適正な利益を確保するため、コスト、効率性、市場環境に配慮した慎重な姿勢をとると表明した。アナリストは、香港の商業用不動産市場には二極化した回復傾向が見られると指摘している。
債務削減のために資産売却を進めているNew World Developmentは、「適正な利益を確保する観点から、コストと効率性、そして市場全体の需給状況を考慮し、適切に慎重な姿勢をとる」とコメントした。この動きは、香港の商業用不動産市場における二極化した回復傾向を反映したものだとアナリストはみている。JLL香港・マカオのバリュエーション・リスク・アドバイザリー部門責任者であるAlkan Au氏は、「現在の回復は主に中心部であるセントラルのオフィス賃貸市場に限られており、他のオフィスセクターや広範な小売市場は依然として圧力を受けている」と語った。今回の銅鑼湾のプロジェクトは、強制競売を通じて3つの商業用地を統合する計画だったが、回復のばらつきが続く中、コスト高と需要の不透明さが再開発の判断に重くのしかかっている。