東京の世田谷文学館で、アーサー・ウェイリーの『源氏物語』英訳を日本語に逆翻訳した詩人姉妹、マリー・玛屋と森山恵美が講演を行い、100人以上の参加者を集めた。姉妹はドナルド・キーン氏との心温まる出会いを共有し、氏の遺産を振り返った。このイベントは現在開催中のキーン展に連動している。
世田谷文学館で2月15日、アーサー・ウェイリーの『源氏物語』英訳を日本語に逆翻訳した詩人姉妹、マリー・玛屋と森山恵美による講演会が開催された。会場は100人以上の参加者で満席となり、姉妹はウェイリー版の魅力と自身の逆翻訳の独自性、新たな発見、翻訳過程の逸話を披露した。
このイベントは、2019年2月に96歳で亡くなった日本文学研究者ドナルド・キーン氏の生涯にわたる『源氏物語』への愛をテーマにした展覧会に連動している。姉妹は2016年12月、94歳のキーン氏がゲストとして参加した俳句サークルのイベントで出会った思い出を語った。ウェイリーの『源氏』を携えてプロジェクトを報告すると、キーン氏は喜び、目が輝きながら英語で『源氏』の輝きについて熱く語った。姉妹はこれを「心のつながり」と表現した。
1年後、逆翻訳の第1巻をキーン氏に贈呈し、氏が本を抱えて微笑む写真を送ってくれたという。完訳4巻は2019年7月に完成したが、キーン氏は逝去後だった。氏はその最後までプロジェクトを励ました。
展覧会は3月8日まで続き、2月23日には養子セイキ氏による浄瑠璃語り口と三味線演奏、3月1日にはキーン後期作品翻訳者の角知行氏による講義が予定されている。