北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの母である横田早紀江さんが2月4日、90歳の誕生日を迎え、娘の帰国が進まない現状を嘆いた。48年ぶりに娘に会えない苦しみを語り、日本政府の対応に疑問を呈した。早紀江さんは解決に向けた強い決意を示し、北朝鮮訪問の意向も明らかにした。
神奈川県川崎市在住の横田早紀江さんは、1977年11月15日、新潟市で13歳の時に北朝鮮工作員に拉致された娘めぐみさんから、48年経った今も消息を絶っている。早紀江さんは最近のメディアインタビューで、「皆老いるが、こんな人生を送るとは思わなかった」と語り、「日本がこの問題を長年解決できないのは悲しい」と述べた。
「一緒にいれば幸せに暮らせたのに。これは終わりのない苦しみだ」との言葉で、家族の喪失を痛切に表現した。数年前に狭心症を患ったが、できる限り長く生きて解決を待ちたいと決意を語った。
日曜に行われた衆議院の解散総選挙のタイミングに疑問を呈し、政府は日本人救出を最優先すべきだと主張した。北朝鮮が被害者家族の高齢化を待っていると指摘し、「日本は何もできない国として見られるべきではない」と声を上げ続けるつもりだ。
もう一人の拉致被害者有本恵子さんの父、有本明弘さんが2025年2月に死去したため、早紀江さんは政府が認定する未帰国拉致被害者の親として最後の生存者となった。
一方、火曜日の記者会見で、林芳正官房長官は2002年以来一人の拉致被害者も帰国できていないことを謝罪した。高市早苗首相の政権にとって最重要課題であり、人道的問題であると同時に主権侵害だと強調。「北朝鮮との諸問題解決に全力を尽くし、全ての拉致被害者の一刻も早い帰国を実現する」と述べた。