日本の高市早苗首相は1月13日、奈良で韓国李在明大統領と会談し、日韓関係の安定化を図る。両国は中国の影響力増大や北朝鮮の脅威に対処するため、協力関係を強化する方針だ。中国との緊張が高まる中での初のシャトル外交として注目されている。
高市早苗首相は1月13日、自身の地元・奈良で韓国李在明大統領と首脳会談を行い、日韓関係の強化を確認する見通しだ。この会談は、高市氏の首相就任後初のシャトル外交であり、李氏にとっては高市氏との3度目の会談、2度目の訪日となる。10月のAPEC首脳会議(韓国・慶州)での傍ら会談で、李氏が高市氏に奈良での会談を提案した。
会談の焦点は貿易、北朝鮮、中国の課題、トランプ米大統領の外交政策への対応だ。両国は米国からの防衛費増額圧力も受けている。李氏はNHKのインタビューで、「安全保障は日韓が協力すべき重要な分野だが、深い相互信頼が不可欠」と述べた。高市氏はX(旧ツイッター)で、「奈良の古都で日韓の歴史的交流を背景に、前向きな関係を推進したい」と投稿した。
中国との関係悪化が背景にある。高市氏は11月、台湾への中国軍事行動に日本が介入する可能性を指摘し、緊張を高めた。李氏は先週中国を訪問し、習近平国家主席から日韓との歴史的ライバル関係を指摘されつつ、協力の呼びかけを受けた。李氏は「日本との関係は中国とのそれと同じく重要」と語った。外務大臣の茂木敏充氏は「戦略環境下で日韓関係の強化と日米韓協力が重要」と強調した。
歴史的背景として、日韓の近代史は1910-1945年の日本による朝鮮統治で傷ついたが、近年は中国・米国の競争や北朝鮮の核開発で改善傾向にある。1965年の日韓基本条約で戦時補償は解決済みとされるが、強制労働や慰安婦問題が残る。高市氏の安保タカ派イメージにもかかわらず、両首脳は関係改善を模索。安倍神社参拝を控え、代わりに宗教具を送付した。
会談後、両首脳は薬師寺を訪れ、日韓の仏教交流の歴史を象徴する世界最古級の木造建築を視察する可能性がある。また、1942年の端島海底炭鉱事故で亡くなった136人の韓国人強制労働者の遺骨DNA鑑定協力も議論される予定だ。