南フロリダ大学の研究チームが、カーボンブラック粒子がゴムを強化する仕組みを突き止め、約1世紀にわたる科学的難問を解決しました。コンピュータシミュレーションにより、素材がどのようにして内部で対抗し合い、引き伸ばしに耐えているのかが明らかになりました。
工学教授のデビッド・シモンズ氏率いる研究チームは、合計で15年分のコンピューティング時間に相当する1500回もの分子動力学シミュレーションを実施しました。博士研究員のピエール・カワク氏および博士課程の学生ハルシャド・バプカー氏らとの共同研究により、カーボンブラック粒子がゴムを引き伸ばした際の薄まりを抑制していることが示されました。これにより素材の体積膨張が促され、剛性と強度が大幅に向上する仕組みです。