米連邦最高裁判所は月曜日、ドナルド・トランプ大統領が連邦取引委員会(FTC)のような独立機関の委員を理由を問わずに解任できるとの判決を下した。「トランプ対スローター」裁判において、最高裁は6対3の判断で1935年の判例を覆した。一方、同時に行われた「トランプ対クック」裁判では5対4で連邦準備制度理事会(FRB)理事の解任制限を維持する判決が下された。
ジョン・ロバーツ最高裁長官が両事件の多数意見を執筆した。裁判所は、大統領には行政権を行使する公務員を解任するための広範な権限があると判断した。
これらの判決は、FTCやSEC、NLRBといった機関の委員を恣意的な解任から守ってきた「ハンフリー執行官対合衆国」事件の判例を覆すものとなった。ソニア・ソトマイヨール判事は反対意見を述べ、この決定は憲法上の構造を歪めるものだと主張した。
トランプ氏は自身のTruth Socialでこの結果を歓迎し、大統領権限を歴史的に裏付けるものだと評した。今回の決定は、トランプ氏が2025年3月に、2018年に自らが指名したレベッカ・スローターFTC委員を解任したことに端を発している。
なお、連邦準備制度理事会については、裁判所がトランプ氏によるリサ・クック理事の解任を阻止したため、従来の保護が維持されることとなった。