緩和ケアの専門家によると、死が近づいている人々は、亡くなった親族やペット、あるいは扉や階段、光などを夢や幻覚として鮮明に体験することがよくあるという。イタリアの新しい研究では、こうした体験が患者に安らぎを与え、死を受け入れる一助となっていることが明らかになった。研究者らは、死が近づくにつれて、こうした夢がより頻繁かつ現実的になると指摘している。
イタリアのレッジョ・エミリアにある地域緩和ケアネットワークのエリサ・ラビッティ氏率いるチームが、終末期患者のケアに携わる医師、看護師、心理学者など239名を対象に調査を行った。最も多く報告された夢は、亡くなった家族やペットとの再会であった。研究者らが学術誌『Death Studies』に報告したところによると、ある患者は亡くなった夫から「待っているよ」と告げられる夢を見たことで、内面的な平穏を得て、死を受け入れることができたという。