東京のネイルサロンでは、顧客が旅行の思い出やアート展、音楽ビデオ、好物の食べ物からインスピレーションを得て、ネイルデザインに自分らしさを表現している。Virith+Limサロンのネイリスト、桜木大華さんは、こうしたパーソナルなアプローチが最近のトレンドだと語る。
1月下旬の寒い平日午後、東京の流行の南青山地区にあるネイルサロンで、2人の顧客が並んで座り、ランプの光の下で手をモデルにしながらデザインのアイデアを笑いながら話し合っていた。Virith+Limサロンで2022年からネイリストとして働く桜木大華さん(29)は、短いネイルアートを専門とし、自然な長さと形を強調したスタイルを得意とする。クロード・モネの印象派画家に着想を得た柔らかなパステル調の大理石風デザインが彼女のスペシャリティだ。
しかし、桜木さんは顧客の多くが自身の個性をネイルに持ち込むと指摘する。「最近は、固定のデザイン依頼ではなく、旅行の思い出やアート展、好きなミュージックビデオ、または本当に楽しんだ食べ物からインスピレーションを得て来店します」と桜木さんは語る。「それらの要素をパターンや色で保存し、具現化したいのです」。
このようなアプローチは、ネイルを単なる美しさ以上のもの、自己表現のキャンバスとして位置づけている。東京のネイルアーティストたちは、顧客が内面的な世界を爪に詰め込む様子を、愛情を込めて描き出している。