台湾の頼清徳総統の先祖の地である福建省の新天村が、台湾海峡を隔てた歴史的・宗教的な結びつきを強めようとする北京の動きの象徴となっている。人気ライブ配信をきっかけに来訪者が急増しており、地元当局は同地を中台文化交流の拠点として売り込んでいる。一族の代表者は、頼氏に対して国家統一に貢献するよう求めた。
台湾に最も近い中国本土の福建省は、北京が台湾に向けてメッセージを発信する重要な拠点となっている。平和県の新天村は、台湾の頼清徳総統の先祖の地である。数世紀にわたる一族の歴史を収める「頼氏宗祠(先祖を祀る廟)」は、130万人のフォロワーを持つ台湾のインフルエンサー「ジム・ボス(Gym Boss)」こと陳氏が、同地を訪れた際の様子をライブ配信したことで注目を集めた。
一族の代表を務める頼漢忠氏は、インタビューで陳氏に対し「私たちは皆、彼(頼総統)が間違いを悔い改めて学び、国家統一の大義のためにより良い行いをするよう願っている」と語った。北京は台湾を中国の一部と見なしており、頼総統を「頑固な分離独立主義者」と非難しつつ、武力による統一の可能性も排除していない。
一族の一員によると、ライブ配信以降、訪問者数は急増しており、地元政府は一族の団体に対し、この村を中台文化交流の拠点とするよう促しているという。この目的のための新たな展示ホールが現在建設中で、年内の完成が予定されている。