高市早苗首相は、新年の初めに海外外交訪問を控え、物価高対策などの国内政策に注力する方針を明らかにした。従来、首相は1月の通常国会召集前に二国間訪問を行うのが慣例だったが、今回は閣僚に外交訪問を促すとしている。
高市早苗首相は12月30日、東京での演説で、新年の海外外交訪問を見送り、国内政策に集中する意向を示した。演説では「日本を世界の偉大な高みに押し上げる」とサミット外交への意欲を語ったが、大半は2026年度予算や税制改革などの経済政策に充てられた。
首相は10月の就任以来、マレーシア、韓国、南アフリカでの国際会議に出席したが、二国間訪問は行っていない。通常国会は1月23日に召集されるが、1月の海外訪問は予定されていない。2013年以降、新年直後の首相の海外訪問がスキップされたのは4回で、2016年の早期国会召集、2021年と2022年の新型コロナ禍、2024年の能登半島地震時だった。
一方、外務大臣の茂木敏充氏は1月中旬にイスラエルとパレスチナを訪問し、インド訪問も計画中だ。防衛大臣の小泉進次郎氏は米国訪問を調整し、ピート・ヘグセス米国防長官と会談する見込み。首相自身は1月19日から23日のスイス・ダボスでの世界経済フォーラム年次総会には出席せず、小泉氏が防衛大臣として初参加する。
高市氏は通常国会前に日本を訪れる韓国、李在明大統領とイタリア、ジョルジャ・メローニ首相との会談を予定。3月頃に米国を訪問し、ドナルド・トランプ大統領と会う意向も示した。