サナエ・高市首相は、G7首脳オンライン会合でホルムズ海峡周辺での船舶攻撃に対し「深刻な懸念」を表明し、早期の緊張緩和を求めた。日本は石油備蓄の放出を主導し、経済危機を防ぐための国際協調を呼びかけた。
2026年3月12日、ホルムズ海峡周辺で船舶への攻撃が相次ぎ、日本政府は状況を注視している。サナエ・高市首相は同日のG7オンライン会合で、「深刻な懸念」を表明し、海峡の安全航行確保と中東情勢の早期緩和に向けた外交努力を約束した。高市氏は、海峡通過の困難がエネルギー価格高騰など世界経済に重大な影響を及ぼす可能性を指摘し、G7諸国による行動調整を求め、経済・金融危機への発展を防ぐよう呼びかけた。
国際エネルギー機関(IEA)の石油備蓄共同放出決定を歓迎し、日本は自国備蓄の放出で主導する方針を示した。また、イランによる近隣国民間施設攻撃と航行安全脅威を非難した。
一方、三井海洋開発の子会社が運航するコンテナ船ONE Majestyがペルシャ湾で損傷を受けた。3月12日早朝現地時間に衝撃音が聞こえ、船尾に穴が確認されたが、浸水や火災はなく、乗員に怪我なし。原因は不明で、2月28日の米イスラエルによるイラン攻撃以降、海峡が事実上閉鎖された地域での軍事衝突との関連を調査中だ。船はホルムズ海峡から約100キロ離れており、運航は継続可能。
同船は三井O.S.K.ライン、NYKライン、川崎汽船が設立したOcean Network Expressが運航。国土交通省によると、ペルシャ湾には日本関連船舶45隻があり、うち5隻に日本人乗員24人が乗船。政府高官は「運航に問題なく、負傷者なし」と述べ、原因究明を急ぐ。
また、3月4日にオマーン湾で三井の原油タンカーが空から落ちた物体で損傷。タイの貨物船も同日海峡近くで攻撃を受け、エンジン室で爆発・火災が発生、23人中20人がオマーン海軍に救助されたが、3人の行方は不明。イラン革命防衛隊は警告無視を理由に攻撃を認め、英国海軍関連機関は複数船舶が不明投射物で損傷したと報告。
日本は石油輸入減少を見越し、3月17日以降に備蓄放出を開始予定。私的備蓄15日分、国有備蓄1ヶ月分、産油国共同備蓄を活用し、初めて単独放出を実施。ガソリン小売価格を全国平均170円/リットル以内に抑える緊急措置を指示、200円超の可能性も否定せず。