元世界ランキング4位の錦織圭が、来週開催されるエリザベス・ムーア・サラソタ・オープンを最後にプロテニス選手としてのキャリアに幕を下ろす。度重なる怪我に苦しんできた36歳の日本人スターは、2007年に始まった19年間のプロ生活を終えると発表した。錦織は2015年に自己最高位となる世界ランキング4位を記録し、2014年の全米オープンでは準優勝という成績を残している。
2007年にプロ転向した錦織圭は、2026年4月5日から12日までIMGアカデミーで開催されるエリザベス・ムーア・サラソタ・オープンをもって現役を引退することを決断した。ヘラルド・トリビューン紙が報じたところによると、股関節、足首、肩、背中など、長年苦しめられてきた怪我が、36歳の錦織を引退へと追い込む要因となった。現在世界ランキング417位の錦織は、2010年にサラソタでの同大会で優勝経験があり、グランドスラムのフルセットマッチでは29勝8敗、勝率78.4%という高い勝率を誇る。オープン化以降、日本人選手として唯一シングルスで世界ランキングトップ5入りを果たしており、ATPツアー通算12勝を挙げている。2014年の全米オープン決勝ではマリン・チリッチに敗れた。錦織は昨年、シンシナティ・マスターズの1回戦で敗退した際にも引退を検討していた。「去年初めて引退が頭をよぎった。今年のシンシナティの後、真剣に考えた。ここ3年間、怪我をしては復帰するというサイクルを数え切れないほど繰り返してきて、自分のテニスが戻るまであと1年苦しむという現実と向き合わざるを得なかった」と日本のメディアに語っている。さらに「それでも続けようと決めた。自分のプライドや意地もあったから。自分の才能はこんな形で終わらせるには惜しいと常に感じている。怪我が理由でキャリアを終えるのは、どんなアスリートにとっても最悪のケース。こんな形でテニスを終えたくはない」とも述べた。同大会にはクリスチャン・ガリン、ザカリー・スバイダ、リンキー・ヒジカタ、マーティン・ダム、コルトン・スミスらが出場し、過去の優勝者であるフランシス・ティアフォーやニック・キリオスも名を連ねている。錦織の引退は、スタン・ワウリンカやガエル・モンフィスといったキャリア終盤を迎えているベテラン選手たちと並び、一つの時代の区切りとなる。