バーゼル大学の研究チームが、患者の口内に装着してクラウン(被せ物)の歯の削削を支援するコンパクトな歯科用ロボットを開発している。
「Miniature Intraoral Robot(MIR)」と呼ばれるこの装置は、患者の歯に装着するカスタムメイドの歯科用スプリントに固定する、一口サイズのコンポーネントで構成されている。モーターなどの大型パーツは口の外側に配置され、ケーブルとドライブシャフトで接続される。
その目的は、歯科医が患者の口腔内をスキャンし、その日のうちに永久的なクラウンを作成・装着できるようにすることであり、これにより虫歯治療で現在必要とされている複数回の通院や仮歯の使用を回避できる。
このロボットは患者の頭の動きに合わせて追従する仕組みで、すでにセラミック製の模型歯を用いた試験が行われている。開発チームは今後、電源喪失時を含め、より正確な位置決めを行うためのセンサーやカメラの搭載を計画している。
本装置は現在プロトタイプ段階であり、人体への使用はまだ承認されていない。