テキサス、フロリダ、ルイジアナ、アラバマ、テネシー、ノースカロライナの各州で導入された新しい連邦議会の選挙区地図により、黒人が過半数または多数派を占める多くの選挙区が、白人が多数派の地域へと分割された。この変更は、投票権法の保護を弱体化させた最高裁判所の判決を受けたもの。共和党側は、中間選挙に向けて党の立場を強化するためのものだと説明している。
中間期に行われた選挙区の再編は、トランプ前大統領が昨年、新しい地図の作成を求めたことをきっかけに始まった。4月下旬の最高裁判決は、ルイジアナ州の地図を人種差別的な不当な境界画定(ゲリマンダー)として違憲と断じたものの、選挙区画定における人種差別への抑止力は低下した。
テキサス州では、新しい地図により5議席が共和党有利に傾き、ヒューストン地域の黒人選出議席がすでに一つ削減された。サニーサイドやミズーリシティといった地域の黒人有権者は、黒人の人口比率が低い選挙区へと編入された。
フロリダ州は5月に地図を制定し、第20選挙区における黒人の割合を53%近くから45%に引き下げた。ルイジアナ、アラバマ、テネシーの各州は、それぞれ2つあった黒人が過半数を占める選挙区を一つずつ削減した。一方、ノースカロライナ州の2025年版地図では、第1選挙区における黒人の割合が42%から34%に減少した。
これらの州における投票行動は人種的に二極化しており、2024年の選挙では黒人有権者の約78%がカマラ・ハリス氏を支持した。共和党の当局者は、これらの地図は単に同党の展望を改善するものだと主張している。