米連邦地裁の3人の裁判官からなる合議体は火曜日、アラバマ州が2026年の選挙で使用しようとしていた共和党主導の連邦下院選挙区割り案について、黒人有権者に対する人種に基づく意図的な差別が含まれているとして使用を差し止めた。この合議体には、ドナルド・トランプ大統領が任命した2人の裁判官も含まれている。
連邦地裁の3人の裁判官は、アラバマ州の共和党が2026年の中間選挙に向けて復活させようとした連邦下院選挙区割り案について、黒人有権者を意図的に差別し、その投票の影響力を弱めるものであるとして、採用を認めない判断を下した。
全会一致の決定において、スタンリー・マーカス巡回区裁判官とアンナ・マナスコ、テリー・ムーラーの両連邦地裁判事は、州が提案した係争中の選挙区割り案は、2026年の連邦下院選挙スケジュールの残りの段階において使用することはできないと述べた。裁判官らは州当局に対し、2024年の選挙を含む連邦議会選挙で既に導入されている裁判所命令に基づく選挙区割りを使用して選挙事務を継続するよう命じた。
合議体は、黒人有権者が希望する候補者を選出できる選挙区を新たに追加することを拒否すれば、黒人の政治的影響力が弱まることをアラバマ州の議員らは認識していながら、この計画を可決させたと指摘した。裁判官らは、同州の「ブラックベルト」地域を含む黒人有権者の集積地を、白人が多数を占める選挙区に分割する地図の描き方を問題視している。
今回の決定は、ルイジアナ州の選挙区割りに関する別の紛争で米最高裁が出した最近の命令を受けたものである。アラバマ州側はこの命令を根拠に、州の選挙区割り案を有効にするよう裁判官らに強く求めていた。しかし、アラバマ州の合議体は、最高裁の決定によってアラバマ州の計画が連邦法の下で容認されないという結論が変わることはないと判断した。
アラバマ州当局は、選挙間近での選挙区割りの変更は有権者の混乱や行政上の支障を招く恐れがあると主張してきた。一方、投票権を求める原告側は、同州が黒人住民に対し連邦議会での公正な代表権を得る機会を提供することを繰り返し拒んできたと訴えている。