オレゴン健康科学大学の研究チームが、細胞内でタンパク質を細胞の先端へ急速に輸送する隠れた流体の流れを特定しました。これは従来の細胞運動に関する見方を覆すものです。授業中の実験で偶然なされたこの発見は、一部のがん細胞がなぜ急速に転移するのかを解明する可能性があります。研究結果は「Nature Communications」に掲載されました。
オレゴン健康科学大学の研究者であるキャサリン・ガルブレイス氏とジェームズ・ガルブレイス氏は、マサチューセッツ州の海洋生物学研究所で神経生物学のコースを指導中にこの細胞メカニズムを発見しました。レーザーを使用してタンパク質の動きを追跡していたところ、可溶性アクチンの予期せぬ暗い帯が細胞の先端へと疾走する様子を観測しました。「楽しみ半分で始めたことでしたが、これまで測定不可能だったものを測定する方法が見つかったと気づきました」とキャサリン・ガルブレイス氏は語ります。これにより、貿易風に例えられる指向性のある流体の流れが明らかになり、それが単なるランダムな拡散よりも速くタンパク質を推進させていることがわかりました。ジェームズ・ガルブレイス氏は「細胞はまさに流れに乗っているのです」と付け加えました。