アラバマ州中部地区の連邦大陪審は、南部貧困法律センター(SPLC)を電信詐欺、銀行に対する虚偽の陳述、マネーロンダリング隠蔽の共謀など11の罪で起訴した。同団体は2014年から2023年にかけて、クー・クラックス・クラン(KKK)、アーリアン・ネーションズ、ナショナル・アライアンスなどのグループに所属する情報提供者に対し、300万ドル以上を流用した疑いが持たれている。トッド・ブランシュ司法長官代理は、同非営利団体について「情報提供者に金を支払い人種的憎悪を煽ることで、自らが反対を標榜する過激主義を捏造している」と非難した。
火曜日に提出された起訴状によると、1971年に白人至上主義者と戦うための訴訟活動を目的として設立されたモンゴメリーを拠点とするSPLCは、「Center Investigative Agency」、「Fox Photography」、「Rare Books Warehouse」といった架空の組織を使い、1980年代から内部で「Fs」と呼ばれていた、現在は終了した情報提供者プログラムへの支払いを隠蔽していたとされる。具体的な情報提供者としては、SPLCの監督下で人種差別的な投稿や移動手段の手配を行い、2017年にシャーロッツビルで開催された「ユナイト・ザ・ライト」集会の計画を支援したとして27万ドル以上を受け取った「F-37」、ネオナチ団体ナショナル・アライアンスの資金集めを行いながら20年間で100万ドル以上の支払いを受けた「F-9」、そしてSPLCの「過激主義者ファイル」ウェブページで取り上げられながら7万ドル以上を受け取ったアメリカ国家社会主義党およびアーリアン・ネーションズの元幹部「F-30」などが挙げられている。検察側は、同団体が過激派を解体すると偽って寄付者を欺き、その指導者に資金提供を行いながら銀行に対して虚偽の報告を行ったと主張している。FBIのカシュ・パテル長官は、SPLCが寄付金を「実際にこれらのグループの指導部への支払いに充てていた」と述べた。SPLCは、シャーロッツビル事件以降、メディアやPayPalなどの企業が判断基準としてきた「ヘイトグループ」指定において、「Moms for Liberty」や「Alliance Defending Freedom」といった保守的な組織をネオナチと並べて分類しているとして批判を浴びてきた。暫定会長のブライアン・フェア氏は、今回の捜査は法執行機関と共有されていた過去の情報提供者の利用に関するものだと説明し、公民権運動時代の危険な状況下で「情報提供者から得た知識が人命を救った」と述べた。同団体は告発内容を虚偽であるとして、断固として争う姿勢を示している。