日本のインディー開発者であるDaikichi氏は、『Wired Tokyo 2007』の体験版をSteamで公開しようとしたところ、第三者の知的財産権を侵害しているとしてブロックされた。問題とされたアセットは、Daikichi氏自身が制作したボードゲームのものであった。所有権の証明に失敗した同氏は、自ら許可を出した形式の書類を提出し、再審査を求めている。
2027年発売予定の縦型3Dアクションゲーム『Wired Tokyo 2007』の開発者であるDaikichi氏は、Steamでの体験版配信を準備していた。ゲームの3分の1を収録したこの体験版は、『Second Best』および『Dinostone』というボードゲームのオブジェクトが写り込んだスクリーンショットが、Valve側から第三者のIP侵害の可能性があるとして停止された。著作権はDaikichi氏自身が保有しているものの、Steamのサポート側からはライセンス契約書や法的見解の提出を求められた。弁護士を雇う予算のない個人開発者にとって、これを証明することは困難であった。
Daikichi氏はX(旧Twitter)にて、「過去に自分が制作したボードゲームのモチーフを『Wired Tokyo 2007』内に配置したところ、Steam側から第三者の知的財産とみなされた。第三者ではなく、自分自身の権利を自分で行使したいだけなのだが、何が問題なのか全く理解できない」と不満を吐露した。同氏は『Dinostone』の作者として自身が記載されたBoardGameGeekのページへのリンクを提示したが、申請プロセスで提出した証拠は不十分と判断された。当該体験版は現在もSteam上で「近日公開」と表示されたままである。
2026年4月29日から5月1日の週末にかけて、Daikichi氏は自身が制作したボードゲーム等の使用を自ら許可する形式の書類を作成・署名し、再提出した。2026年5月4日の時点でValveからの回答は得られていない。この状況は、インディータイトルに対するSteamの審査プロセスの不透明さを浮き彫りにしている。