テスラのSemiプログラム責任者であるダン・プリーストリー氏は、電気トラックが凍結した道路でスリップした後、安定性制御システムによって姿勢を立て直す様子を収めた映像を公開しました。このデモンストレーションは、低摩擦路面における車両のマルチモーター・トルク制御の有効性を示すものです。
プリーストリー氏は動画を投稿し、高解像度センサーと自社開発のマルチモーター制御を用いて冬季の路面でトルクと安定性を提供する「ビークル・ダイナミクス・コントロール(車両運動制御)」システムについて説明しました。同氏によると、テスト時のトレーラーにはコンクリートブロックと鋼鉄製の棒が積載されていました。システムはホイールの回転速度、操舵角、横方向の力を監視し、合計1,072馬力を発揮する800kWのトライモーター構成を通じて各ホイールへの出力を調整します。電気モーターは、従来のディーゼルトラックの油圧システムよりも高速な、マイクロ秒単位でのトルク制御が可能です。テスラは2017年の発表以来、この設計によりSemiはジャックナイフ現象を起こさないとしてきました。今回の動画公開は、ネバダ州の工場で生産が拡大される中で行われました。同工場では4月に初の量産トラックがラインオフしており、年間5万台の生産能力を目指しています。