韓国の丁世鉉(チョン・ドンヨン)統一部長官は、北朝鮮の亀城(クソン)地域を核施設として言及したことが機密情報の漏洩にあたるという批判に対し、遺憾の意を表明した。同氏は先月の国会において政策説明の一環としてこの発言を行っていたが、米国側からは苦情が寄せられ、北朝鮮に関する衛星情報の共有が停止される事態となっていた。
丁世鉉統一部長官は4月20日、記者団に対し、北朝鮮の亀城地域をウラン濃縮施設として言及したのは核問題の深刻さを強調するための政策説明の一環であったと述べた。同氏は「政策説明の中で(亀城について)触れたに過ぎない。これを情報漏洩と決めつけるのは非常に遺憾だ」と語った。米国側は、この情報がワシントンから提供されたインテリジェンスに基づいているとして抗議し、韓国との北朝鮮に関する衛星データの共有を停止したと報じられている。統一部は、これらの発言は専門家のレポートや現地メディアの記事など「公開情報」に基づいたものだと主張している。丁長官は、昨年の人事聴聞会でも亀城について言及しており、なぜ9か月も経過してからこの問題が浮上したのか「隠れた意図」を疑う姿勢を見せた。丁長官は自身のブログで、就任以来、核施設に関するインテリジェンスのブリーフィングを受けたことは一度もないと述べ、漏洩という主張を「荒唐無稽」と一蹴した。また、一部の者が「韓米関係の危機というシナリオをでっち上げて広めている」と非難し、「円滑なコミュニケーション」による解決を望むと伝えた。李在明(イ・ジェミョン)大統領はX(旧Twitter)上で、亀城の施設は丁長官の発言前から「様々な学術論文やメディア報道を通じて世界的に広く知られていた」と記し、漏洩という主張は根拠がないと判断した。国防省のチョン・ビンナ報道官は聯合ニュースに対し、北朝鮮に関する情報や対北朝鮮軍事態勢における韓米協力に問題はないと語った。