現在はパリス・モートンと名乗るラキーシャ・ホロウェイ被告に対し、2015年にラスベガスの大通りで車を群衆に突っ込ませ、アリゾナ州から来ていた母親のジェシカ・バレンズエラさんを死亡させた罪で、禁錮18年の判決が言い渡された。事故当時、バレンズエラさんは夫と結婚記念日の旅行中だった。精神疾患を理由とした10年間にわたる法的遅延を経ての判決となった。
かつてラキーシャ・ホロウェイとして知られたパリス・モートン被告は、凶器を用いた第二級殺人と、同じく凶器を用いた暴行の罪を認め、先週、禁錮18年の判決を受けた。事件は2015年12月に発生。当時24歳でホームレス状態だったモートン被告は、幼い娘と共に車で生活しており、ラスベガス・ブルバードから歩道へ急ハンドルを切って歩行者37人をはね、アリゾナ州出身で3人の子供の母であるジェシカ・バレンズエラさんを死亡させた。検察側は、オレゴン州からラスベガスへ移動し、駐車場で寝泊まりしていたところを警備員に退去させられるなどした末、精神的に追い詰められたことが事故の背景にあったと説明した。AP通信が引用した警察報告書によると、被告はフロントガラスに身体がぶつかる感覚を記憶しているものの、なぜ歩道に乗り上げたのかは説明できなかったという。KSNVが中継した公聴会では、バレンズエラさんの娘であるレイラさんとジアナさんが証言した。当時8歳だったレイラさんは、夫のアクセル・バレンズエラさんが旅行から一人で帰宅した際に「ママはどこ?ママはどこなの?ママに会いたい。どこにいるの?」と泣きながら尋ねたことを振り返った。当時9歳だったジアナさんは、すぐに帰ってくると信じていたため、母親に別れを告げることもできなかったと話し、「そのことをよく考える」と語った。裁判は10年以上に及び、モートン被告は2020年に裁判を受ける能力がないと判断されたが、州の精神科施設での鑑定を経て2021年には能力があると判定された。被告は2025年8月に罪を認めた。判決言い渡し時にすすり泣きながら被害者家族に向かって「あなたたちの痛みを軽視したことは一度もありません……本当に申し訳ありません」と謝罪した。